海外旅行前の予防接種は何をしたらいい?種類・値段・期間をまとめました
海外旅行に行く人にって心配ごとの一つが感染症や病気ではないでしょうか?
国によっては予防接種を義務付けている場所もあるので注意が必要です。
特にアフリカや南米に行く方はとくに注意しなければなりません。また『イエローカード』と言って予防接種証明書の提示が求められる国もあります。
予防接種に関しては2回受けなければ効果がないものや摂取期間を空ける必要があるものが多い為、渡航する日から逆算して計画的に予防接種を受ける様にしましょう。
今回は海外旅行前にしておきたい予防接種をまとめました。
予防接種
破傷風
- 土壌の中や動物の糞の中に広く生息している。傷口等から体内に侵入する。
- 潜伏期間(3-21日)の後に神経毒素により全身の麻痺がや筋硬直が起きる。重症の場合は呼吸筋の麻痺により窒息死する事がある。
- 致死率30-80%
- 小さい頃に三種混合(ジフテリア・百日咳・破傷風)の予防接種を受けていても抗体が減少している場合が多い為、再度受け直すといい。
摂取回数:最低2回(3-4週開ける必要あり)
有効期限:5-10年
費用:3,000〜円/1回 (ワクチンの種類によって変動。混合の場合10,000円/1回 程度)
狂犬病
- 犬を含め人間など全ての哺乳類が感染する可能性がある。
- 噛まれたら発症する前に追加ワクチンを数回打たなければ約30-60%で発症し興奮状態を得て発症する。
- 発症すると治療法が無くほぼ100%死亡すると言われる極めて危険なウイルスである。
- 興奮や全身麻痺になりその後は昏睡状態になる。
- 日本以外の国は危険であると言える。
摂取回数:予防として最低3回(3-4週開ける必要あり)
※噛まれた後(治療として)合計5回の追加ワクチン
費用:8,000〜16,000円/1回
黄熱
- アフリカ・南米に行く人は義務化されている。
- 黄熱の予防接種証明書:イエローカードは接種10日後から生涯有効
- 蚊に刺されて発症
- 発熱と頭痛が突然出現する。寒気・吐き気・出血などの症状が見られる
- 致死率30〜80%
- 予防接種が最も重要(効果大)
予防接種実施機関:検疫所(予約必要)
摂取回数:最低1回
有効期限:接種後10日から生涯有効
費用:9,000〜11,000円/1回
A型肝炎
- 発展途上国、アジア、南米、アフリカに多い
- 糞便から排出されたウイルス🦠が人の手を介して野菜・貝殻・水等を得て口に入る事で感染(ウイルスがついた手で調理をし、食べることで感染する)性交渉で感染することもある
- 潜伏期間(2-7週間)の後、急な発熱・全身の重だるさ・食欲不振・吐き気・嘔吐・黃疸あり。
- 1〜2ヶ月の入院が必要
- 死に至る事は極めて稀
- 感染後はもちろん、症状消失後でも数週間はウイルスを持っているので他人に移さない事が大切。
- 十分の加熱された飲食物を摂取する(生水等にも汚染されている為飲まない、生物を洗わない)
- 予防接種の効果大
摂取回数:最低2回(2−4週間あける)※半年以内に3回目を摂取すると免疫強化
有効期限:3回摂取で5年間
費用:4,000〜11,000円/1回
B型肝炎
- 発展途上国、アジア、南米、北米、アフリカの一部に分布
- 血液・体液に感染(性行為や刺青、ピアス、注射器に使いまわし)
- 潜伏期間(1〜6ヶ月)の後、全身の重だるさ・食欲不振・悪心・嘔吐・黃疸。尿の色が濃ゆいウーロン茶色
- 激しい肝炎を起こす(肝不全)となり死亡する事もある(1%以下)
- 予防接種の効果大
摂取回数:最低3回(初日・1ヶ月後・6ヶ月後)
有効期限:5年以上
費用:3,000〜11,000円/1回
腸チフス
- 発展途上国、アジア、南米、アフリカに多い
- 汚染された水・食べ物(特にナマモノ)保菌者のベッドシーツなどから経口感染
- 潜伏期間(1〜3週間)の後、高熱・頭痛・全身の重だるさ。胸部・背部・腹部の淡いピンク色の発疹。
- 重症の場合は腸から出血や穴が開く
- 手を洗い、十分に加熱されたものを口に入れる様にする
予防接種実施機関:一部の医療機関(海外から輸入ワクチン:日本未承認のため)
摂取回数:最低1回(旅行に出る2週間前に受ける)
有効期限:3年間
費用:5,000〜14,000円/1回
日本脳炎
- 東南アジアに多く分布
- 豚の中で繁殖したウイルスが蚊を媒介して人に感染
- 潜伏期間(6〜16日間)の後、高熱・頭痛・吐き気・嘔吐・異常行動・意識障害・痙攣等の神経症状
摂取回数:最低2回(初回・4週間・12ヶ月)※25歳以上の場合は3回目を接種するのがいい
有効期限:3年間
費用:5,000〜10,000円/1回
コレラ
- 東南アジア・インド・バングラデシュ・アフリカ
- 水や食べ物(ナマモノ)から経口感染。
- 潜伏期間(5日以内:早ければ数時間)の後、1日20〜30回の下痢症状あり。低体温・脱水症状
- 菌・毒素を体内に入れない事が大切
摂取回数:最低2回(1〜6週間あける)
有効期限:2年間
費用:9,000〜10,000円/1回
ポリオ
- 日本定期予防接種
- 東南アジ、中近東、アフリカの分布
- 汚染した水、食べ物により感染
- 感染すると小児麻痺や脊椎小児麻痺になる可能性ある。
- 感染者の90〜95%は症状なし。免疫できる。
- 5〜10%は風邪の様な症状
- 0.1〜0.5%は麻痺。最悪の場合は呼吸困難になり死亡する。
摂取回数:最低1回(初回・4-8週・6-12ヶ月)※基礎免疫無い人3回
有効期限:10年
費用:9,000〜11,000円/1回
最後に
日本での予防接種は費用が高く、海外で受けた方が安いところも有ります。しかし、旅行中に「次はいつ接種だったかな?」と気にかけたりするのも大変です。日本は衛生面で不安が無い為、先に受けておくのが良いでしょう!
日本は下水道等の設備が行われており衛生状態がいい国です。世界には、まだまだ設備が整わない国もたくさんあり、衛生状問題のある場所が多いです。
楽しいく旅行する為にも予防接種を行う事を進めます!!
詳しくは『FORTH :厚生労働省免疫所』
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